お金が絡む場との違い。非商業のセックスサークルが大切にすること

クロスブルーを運営する中で、相談の現場で見聞きしてきたことをもとに書いています。専門的な医療や性教育の解説ではありません。体の不調は医療機関に相談してください。
性的なことにお金が絡む形は、いくつもあります。パパ活、女性向けの風俗、その他いろいろ。それぞれに需要があり、否定する話ではありません。
ただ、クロスブルーはそこに対して、はっきり別の立ち位置を取っています。非商業です。お金を介さない。この一点が、場の空気をかなり変えます。なぜそこにこだわるのかを書きます。

お金が入ると、関係が「取引」になる
お金が介在すると、関係は取引になります。払う側と受け取る側、サービスする側とされる側、という役割が生まれる。
それが向いている場面もあります。割り切りたいとき、責任を負いたくないとき、取引の方が気楽です。
ただ、性の悩みや好奇心を「話して、試して、整理したい」というときに、取引の枠はうまく合いません。お金を払えば相手は応じるし、お金をもらえば応じなければならない。そこに「気が乗らないからやめる」という自由が入りにくくなります。クロスブルーが非商業にこだわるのは、この自由を残したいからです。
「断れる」が成立する条件

クロスブルーでは、「気が乗らなければやめていい」を最初から最後まで前提にしています。これは、お金が絡まないからこそ素直に成立します。
参加費を頂いていれば、「払ったのに」「もらったのに」という感覚が、断る判断をにぶらせます。お金がなければ、その引っかかりがない。「今日はやめておきます」を、損得抜きで言える。女性の主体性を守るうえで、この構造はとても大事だと考えています。断ることについては安全とルールでも触れています。
非商業は、きれいごとで言っているのではありません。断れる場を成立させるための、具体的な設計です。
パパ活との違い
パパ活は、金銭やそれに近いもののやりとりが前提です。会うこと自体に対価がある。
クロスブルーには、その対価がありません。会ったから何かをもらえる、ということはないし、何かをしたから払う、ということもない。場所代などの実費は男性負担または折半を相談して決めますが、それは「対価」ではなく実費の精算です。お金の扱いの詳細は非商業運営についてに書いています。
「お金のために会う」のではない関係は、続け方も変わります。利害ではなく、安心して関われるかどうかで続く。継続的な関係については継続的な関係を持つとはどういうことかに書きました。
女性向け風俗との違い
女性向けの風俗は、サービスを受ける形です。お金を払い、プロから一定の体験を受け取る。質が保証されやすいかわりに、関係は客とサービス提供者です。
クロスブルーは、サービスを提供する場ではありません。プロもいなければ、保証された体験もない。あるのは、相談して、面談して、合いそうなら少人数で関わる、という人と人の関係です。来てほしくないのは、ここを取り違えて「確実な接待」を期待する人です。その理由は「中イキできない」をひとりで抱えてきた方へなどでも触れている、上限の話とつながります。一度きりの保証された体験より、安心して積み重ねる関係の方が、結局は豊かだと考えています。
よくある質問
Q. 本当にお金は一切かからないのですか?
参加費や入会金は頂きません。ただし場所代などの実費は発生します。それは男性負担または折半を相談して決めるもので、サークルがお金を取るわけではありません。詳しくは非商業運営についてに書いています。
Q. 非商業だと、かえって怪しくないですか?
その疑問は自然です。お金を取らない理由を説明できることが、むしろ信頼の条件だと思っています。理由と仕組みは非商業運営についてで具体的に説明しています。
Q. 割り切った関係を求めている場合は合いませんか?
「お金で割り切りたい」がいちばんなら、商業的な場の方が合うかもしれません。クロスブルーは、お金ではなく安心と関係で成り立つ場です。
運営元:2009年から東京で続く非商業セックスサークルクロスブルー。参加費や紹介料は頂かず、女性が安心して相談できることを大切に運営しています。