ハプニングバーが気になる女性へ。セックスサークルとの違い

クロスブルーを運営する中で、相談の現場で見聞きしてきたことをもとに書いています。専門的な医療や性教育の解説ではありません。体の不調は医療機関に相談してください。
「ハプニングバー」と検索して、口コミや料金表を読んで、結局行かなかった。そういう女性は、たぶん多いです。
興味がないわけではない。ただ、知らない店にひとりで入って、その場にいる誰と何が起きるか分からない、というところで足が止まる。クロスブルーへの相談でも、「ハプバーは怖くて行けなかった」という入り口の人は珍しくありません。
このコラムは、ハプニングバーを否定するためのものではありません。仕組みが違うものを、違うものとして説明するだけです。読んだ上で、自分にはどちらが合いそうか考えてもらえれば十分です。
そもそもハプニングバーって、何をするところ?
ざっくり言えば、その場での出会いや行為が起こりうる、会員制のバーです。お酒を飲める空間に見知らぬ人同士が集まり、合意があればプレイスペースで何かが起こることもある。逆に、何も起こらずに飲んで帰る日もあります。
店によって雰囲気も客層もかなり違います。カップル限定の日、単身の女性が入れる日、見学だけの人がいる店もある。つまり「行ってみないと、その日が自分に合うかどうか分からない」。この不確定さが、面白さでもあり、女性が身構える理由でもあります。

ハプニングバーは「店」、サークルは「関係」
一番大きな違いは、ハプニングバーがお店で、セックスサークルが人の集まりだということです。
ハプニングバーは、料金を払って入店する商業施設です。その日にどんな人がいるかは、行ってみないと分かりません。初対面の不特定多数がいる空間に、いきなり身を置くことになります。出会いの場としてはスピードが速い。それが魅力でもあり、女性にとっては怖さの理由でもあります。
クロスブルーのようなサークルは、店舗を持ちません。お金を払って入る場所ではなく、相談と面談を経て、少人数で関わる集まりです。当日いきなり知らない人の輪に入るのではなく、誰と会うのか、どこまでやるのかを事前に決めてから動きます。スピードは遅い。けれど、その遅さが安心につながります。
「お店に入る」のと「人と少しずつ知り合う」のは、性質がまったく違う体験です。
不特定多数か、顔の見える少人数か

ハプニングバーの基本は、その日の不特定多数です。誰が来るかを選べないかわりに、しがらみが少ない。一度きりで完結しやすい。
クロスブルーは、その逆です。事前のやりとりと面談があるぶん、相手がどういう人かがある程度わかった状態で会います。少人数なので、関係を続けることもできます。「同じ人とまた会う」ことが、ここでは普通に起こります。継続的な関係については、継続的な関係を持つとはどういうことかに書いています。
どちらがいいかは、求めるものによります。「誰とも続かない方が気楽」ならハプニングバーの形が合うかもしれない。「相手がどんな人か分かってから進めたい」「怖いのは不特定多数だから」という人には、サークルの形の方が向いています。性を試せる場をどう選ぶかは性を安心して試せる場所は、どこ?に整理しました。
料金の違いと、「女性は無料」のからくり
ハプニングバーは商業施設なので、入店料やドリンク代がかかります。多くの店で「女性無料・男性有料」になっていますが、これはサービスというより、男女比を保つための価格設計です。女性が無料で入れることと、その場が女性にとって安全で居心地がいいことは、別の話です。
クロスブルーは非商業で運営しています。参加費や入会金は頂きません。場所代などの実費は発生しますが、それは男性負担または折半を相談して決めるもので、サークルがお金を取るわけではありません。お金を介さないことの意味については、非商業運営についてで説明しています。
同じ「女性は払わない」でも、背景の構造はまったく違います。そして雰囲気にも出ます。お金を払う場では、どうしても「払った分」を意識する力学が働く。非商業の場には、その力学がない。「元を取らなきゃ」と思わずに、気が乗らなければやめられる。女性にとっては、この差が思っているより大きいことがあります。
ハプニングバーは危険?違法じゃないの?
「ハプニングバーって違法じゃないの?」という疑問もよく聞きます。営業許可を取って運営している店も多く、店の形態そのものがただちに違法というわけではありません(過去に摘発の例はあります)。ただ、女性側のリアルな不安は、合法かどうかより「変な人に当たらないか」「断れるのか」「撮られないか」のほうにあることが多いです。
この種のリスクをどう見分けるかはセックスサークルは危険?トラブルと安全な見分け方に、法律面の考え方は「セックスサークルって違法じゃないの?」という不安についてに書きました。クロスブルーがどこに線を引いているかは安全とルールにまとめています。
「怖い」の正体は、たいてい予測できないこと
ハプニングバーを怖いと感じるとき、その怖さの中身は「何が起きるか予測できない」ことであることが多いです。誰がいるか、どう振る舞えばいいか、無理なく帰れるのか。情報がないまま身を置くことへの不安です。
クロスブルーが相談と面談から始めるのは、まさにそこを減らすためです。会う前に、どんな人と、どこで、どこまで、を共有します。「今日はここまで」という線引きを最初に確認します。安全の考え方は安全とルールにまとめています。
予測できる範囲を広げてから動く。それだけで、同じ「性を試す」でも、感じ方はかなり変わります。
よくある質問
Q. 初めてで怖いのですが、何から始めればいいですか?
まず相談だけで大丈夫です。会うかどうか、何をするかは、そのあとに決めれば十分です。「ハプバーは怖くて行けなかった」という所からの相談は、よくあります。
Q. ハプニングバーに行ったことがなくても相談していいですか?
もちろんです。経験の有無は問いません。むしろ「気になっていたけど怖くて行けなかった」という方のほうが多いくらいです。
Q. サークルの方が安全、ということですか?
仕組みが違う、というのが正確です。事前のやりとりと面談があるぶん、初対面の不特定多数に会う怖さは小さくなります。ただ、どんな場でも安全は人とルール次第です。クロスブルーがどう安全を守るかは安全とルールに書いています。
Q. その場限りで終わりたい場合はどうなりますか?
続ける義務はありません。一度きりでも、関係を続けても、どちらでも構いません。
運営元:2009年から東京で続く非商業セックスサークルクロスブルー。参加費や紹介料は頂かず、女性が安心して相談できることを大切に運営しています。