セックスサークルと性感染症。検査と予防の考え方

クロスブルーを運営する中で、相談の現場で見聞きしてきたことをもとに書いています。専門的な医療や性教育の解説ではありません。体の不調は医療機関に相談してください。

性感染症の不安は、当然のものです。むしろ、ここを心配しない人の方が危ない。

「セックスサークル 性病」と検索して不安になっている人に、安心させるための甘い言葉を並べるつもりはありません。リスクはゼロにはなりません。大事なのは、ゼロにできないリスクをどう小さく管理するか、その仕組みがあるかどうかです。クロスブルーがどう考えているかを書きます。


性感染症リスクを小さくする3つの取り組み(定期的な検査・予防具を省かない・正直に共有)をまとめた表

「ゼロです」と言う場所こそ疑う

先に注意点を一つ。性感染症について「うちは絶対に安全」「全員検査済みだから心配ない」と言い切る場所は、むしろ疑った方がいいです。

検査はその時点のものでしかありません。検査後に感染する可能性は常にあるし、検査でも検出されない時期(ウインドウ期)があります。だから「絶対」はありえない。そこを「絶対安全」と言い切るのは、不安をなくすためのセールストークです。怪しい言い回しの見分け方はセックスサークルが怪しいと感じたときに確かめてほしいことにも書きました。

正直な場は、「ゼロにはならない、だからこう管理する」と説明します。


クロスブルーが前提にしていること

検査・予防・正直な申告という三つの管理を示す抽象図

クロスブルーは、性感染症について次のことを前提にしています。

定期的な検査を大切にすること。目安として3か月に1回程度の検診を意識すること。コンドームなどの予防を省かないこと。そして、体調や検査について正直に共有できる関係であること。完璧な保証ではありません。ただ、これらを省かないことが、リスクを現実的に小さくします。安全全般の方針は安全とルールにまとめています。

予防具を「無粋だから」と省くような空気を作らない。これは安全の問題であると同時に、相手を尊重しているかどうかの問題でもあります。


検査は、どこで受けられるのか

「検査が大事」と言われても、どうすればいいか分からない人もいます。簡単に触れておきます。

性感染症の検査は、婦人科や泌尿器科、専門のクリニックで受けられます。自治体の保健所で、無料・匿名で受けられる項目もあります(対象は地域や時期によって変わります)。自宅でできる郵送検査キットもあります。まず一度、自分の状態を知っておくと、不安の質が変わります。なお、症状や治療が必要なことは医療の領域です。クロスブルーは医療の代わりにはなりません。


不安は、言葉にしていい

性感染症の不安を口に出すのは、気まずいものです。「相手を疑っているみたいで言いにくい」と感じる人もいます。

でも、ここを言えない関係の方が危ない。「検査どうしてる?」「今日はちゃんと予防したい」と言えること自体が、安全な場の条件です。クロスブルーは、こうした確認を気まずくさせない空気を大事にしています。断ることや確認することが普通にできる、という前提は安全とルールに書いています。

不安を飲み込まないでください。飲み込ませる場は、その時点で合っていません。


よくある質問

Q. 参加者は全員、検査を受けていますか?

検査を大切にすることを前提に運営していますが、「全員が今この瞬間に陰性を保証されている」とは言えません。検査はその時点のものだからです。だからこそ予防と正直な共有を省きません。

Q. 予防具の使用は徹底されますか?

予防を省かないことを前提にしています。「無しで」という空気を作らないことを大切にしています。気になることは事前に確認できます。

Q. 性感染症が心配で、まだ参加は考えられません。

それで構いません。相談や面談だけで、不安や疑問を確認する段階にとどめてかまいません。急ぐ必要はありません。


運営元:2009年から東京で続く非商業セックスサークルクロスブルー。参加費や紹介料は頂かず、女性が安心して相談できることを大切に運営しています。

まずは、話すところから。

参加するか決めていなくても大丈夫です。不安なことからご相談ください。

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