性のことを、ちゃんと習ってこなかった女性へ

クロスブルーを運営する中で、相談の現場で見聞きしてきたことをもとに書いています。専門的な医療や性教育の解説ではありません。体の不調は医療機関に相談してください。
性のことを、まともに教わった記憶がない。そういう大人は、たくさんいます。
学校では避妊と病気の話を少し聞いただけ。家では話題にすらならない。自分の体の感じ方も、相手とのことも、同意のことも、誰も教えてくれなかった。だから、今さら聞けないことばかりが積み上がっている。クロスブルーへの相談でも、悩みの根っこに「習ってこなかった」がある人は多いです。
知らないのは、あなたが怠けたからではありません。教わる機会がなかっただけです。
「知らない」が、不安や思い込みを作る
性のことを知らないまま大人になると、空白を不安や思い込みが埋めます。
「自分の感じ方は変なのかも」「こんなこと考えるのはおかしいのかも」。情報がないから、断片的な噂や、ネットの偏った情報で判断するしかなくなる。中イキの悩みも、好奇心への罪悪感も、根っこに「正しく知らない」があることが多い。中イキの話は「中イキできない」をひとりで抱えてきた方へに、好奇心の話は女性の性の好奇心は「普通」に書きました。
空白を、不安ではなく、落ち着いた情報で埋め直す。それだけで、ずいぶん楽になります。
「話して学ぶ」という方法

性のことは、教科書を読むだけでは身につきにくい分野です。自分の体や気持ちと結びつけて、初めて腑に落ちる。
クロスブルーは、性について話せる場です。同意とは何か、断るとはどういうことか、自分の感じ方をどう扱うか。こうしたことを、否定されずに話しながら整理できます。同意の考え方は「同意」って何?セックスにおける同意の考え方にも書きました。教えてやる、という上からのものではなく、一緒に言葉にしていく感じです。何かを試すことは前提にしません。話して学ぶ段階だけで、十分に意味があります。
知識として知ることと、安心して話せることは、セットで効きます。
ありがちな思い込みを、いくつか
「習ってこなかった」空白には、よくある思い込みが入り込みがちです。いくつか挙げておきます。
「濡れない=感じていない」と思い込む。「イかないと相手に悪い」と気を遣う。「経験が多いほど上手」と信じる。どれも、実際にはそう単純ではありません。体の反応と気持ちは必ずしも一致しないし、相手のために達したふりをする必要もない。こうした一つひとつを落ち着いて確かめ直すだけで、性との付き合い方は変わります。体の反応については痛い、濡れにくい。体のことで性がつらい方へにも書きました。
今からでも、遅くない
「この年で今さら」と感じる人がいます。でも、性のことに「手遅れ」はありません。
何歳からでも、知り直すことはできます。むしろ、人生のいろいろな経験を経た後の方が、自分のこととして受け取りやすいこともある。年齢にまつわる不安はセックスサークルに年齢の不安がある方へに書きました。急ぐ必要もありません。少しずつ、自分のペースで埋めていけば十分です。
知らないままにしないこと。それは、自分を大事にすることの一部だと思っています。
よくある質問
Q. 知識がなさすぎて、相談するのが恥ずかしいです。
恥ずかしがらなくて大丈夫です。「習ってこなかった」人はとても多く、それを前提に話せます。基本的なことから整理できます。
Q. 何かを試さないと、学べませんか?
いいえ。話して学ぶ段階だけで十分に意味があります。試すかどうかは別の話で、保留にできます。
Q. もう年齢的に遅いのではないかと思います。
性のことに手遅れはありません。何歳からでも知り直せます。急ぐ必要もありません。
運営元:2009年から東京で続く非商業セックスサークルクロスブルー。参加費や紹介料は頂かず、女性が安心して相談できることを大切に運営しています。