性欲が強い自分を、持て余している女性へ

クロスブルーを運営する中で、相談の現場で見聞きしてきたことをもとに書いています。専門的な医療や性教育の解説ではありません。体の不調は医療機関に相談してください。
「女なのに、性欲が強すぎる気がする」。この悩みは、口に出せる場所がほとんどありません。
足りないより、ありすぎる方が言いにくい。はしたないと思われそうだし、引かれそうだし、相手に求めすぎて重いと感じられそう。それで、強い気持ちをひとりで抑え込む。クロスブルーへの相談でも、「自分の性欲が強くて困っている」という入り口の人がいます。
先に書いておくと、性欲が強いことは、欠陥でも異常でもありません。
「女性は淡白」の前提が、強い人を追い詰める
世の中には「女性は性に淡白なもの」という前提が根強くあります。この前提のせいで、性欲が強い女性が「自分は異常な側だ」と感じてしまう。
でも、性欲の強さには大きな個人差があります。強い人もいれば弱い人もいて、どちらも普通です。たまたま「淡白であるべき」という物語が強すぎるせいで、強い側の人が居場所を失っているだけです。淡白で悩む人がいるのと同じように、強くて悩む人がいる。逆側の悩みは性欲がわかない自分は、おかしいのかに書きました。
まず、「強い=おかしい」という決めつけを外してほしいと思います。
抑え込むほど、こじれる

強い性欲を「いけないもの」として抑え込むと、たいていこじれます。
罪悪感に変わったり、急にあふれて自己嫌悪になったり、相手に過剰に求めて関係がぎくしゃくしたり。蓋をするほど、内側で圧力が高まる。性に興味があることへの罪悪感のほどき方は性に興味があることへの、罪悪感についてに書きました。
必要なのは、抑え込むことではなく、安全な置き場を持つことです。否定されずに「自分はこうだ」と言える場所があるだけで、持て余している感覚はかなり和らぎます。
パートナーと「合わない」苦しさ
強い性欲の悩みは、しばしばパートナーとのギャップとして現れます。求める自分と、応じきれない相手。求めすぎて引かれた経験があると、二度と言えなくなる。
これは、どちらが悪いという話ではありません。性欲の強さが違うだけです。ただ、その差を黙って抱えると、満たされなさが固定します。望みを言葉にすること、伝え方の工夫は性の希望を、パートナーに伝えるにはに書きました。満たされなさそのものは「満たされない」と感じている女性へにも書いています。
クロスブルーは、性欲の強さを責めません。安全と同意を前提に、その気持ちを安心して扱える場として話を聞けます。強いことを、隠さなくていいです。
数で埋めようとして、空回りすること
性欲が強いと、とにかく回数や相手の数で埋めようとすることがあります。でも、それで満たされたかというと、後でかえって虚しくなった、という声も聞きます。
強さの背景には、「ただ発散したい」だけでなく、「分かってもらいたい」が混じっていることが多い。数をこなしても、後者は埋まりません。だから、安心して求めを話せる相手と、回数より関わりの質で向き合う方が、結果として落ち着くことがあります。一度きりの関係の上限についてはセフレが欲しいけれど不安、という女性へにも触れました。
よくある質問
Q. 性欲が強いのは、異常ですか?
異常ではありません。性欲の強さには大きな個人差があり、強いことも普通です。「女性は淡白」という前提が強すぎるだけです。
Q. パートナーと合わなくて困っています。
性欲の強さが違うのは、どちらかが悪いわけではありません。伝え方を工夫すること、安心して話せる場を持つことで、抱え込みを減らせます。
Q. こんな相談、引かれませんか?
引きません。性欲の強さを責めない場です。安全と同意を前提に、その気持ちを否定せず聞きます。
運営元:2009年から東京で続く非商業セックスサークルクロスブルー。参加費や紹介料は頂かず、女性が安心して相談できることを大切に運営しています。